ハトシェプスト葬祭殿

ハトシェプスト葬祭殿にやってきました!

どーん!!凄いでしょ♪この光景!!

断崖を背に美しいテラスが印象的なハトシェプスト女王葬祭殿

10数年前、こんな美しい場所で無差別殺傷テロが起こったなんて、実際その場に立ってみるとなんともいえない気持ちになるものです。。。犠牲者の方のご冥福をお祈りいたします
今回知って驚いたのは、その時の犯人捕獲劇!観光客を収入の糧にしている住民たちと警官隊が逃走した犯人グループを絶対に逃がすまいと追いかけたらしいのですが、一部の住民は犯人が乗ったバスを止めようと走るバスにしがみつき、100人以上の警官隊も総出で発砲するなど壮絶だったらしいです!結局犯人は逃げ切れるはずもなく、全員射殺されThe End。(l|゚Д゚l|l) ひぃぃ・・正義のためになりふり構わず命がけなエジプト人パワー恐るべしです\(◎o◎)/今も、苦難に耐え立ち上がり決して諦めない精神で頑張ってる彼らだけど、日本人には絶対あそこまでできないなぁと...エジプトで一時「おしん」が爆発的に流行ったワケもこうして見たり聞いたりしてると妙に納得できるような気がしました。ともあれ早く平和が訪れますように!


すっかり話が逸れてしまいましたが、葬祭殿はこんな感じ!キレイでしょ♪



中でも、戦争を好まず交易によってエジプトを繁栄させたハトシェプストがプント(スーダンからエチオピアにかけて)との交易を行っていた時代を壮大に描いたレリーフは迫力満点!

紅海を船で遠征しているレリーフは色鮮やかで本当に美しかったです

これは・・・はて??なにをしているのかな?ちょっと面白かったので撮ってみました

他にはハトホル女神の象徴である牝牛のレリーフとか

ハトホル女神のハトホル柱なんかも!こけしみたいカワイイでしょ(^^♪

その反対側にはアヌビス神礼拝所が!

犬の頭をしたアヌビス神は墓の守り神やミイラを作る神様。葬祭殿を守ってるのかな?



さて、ここからはちょっと長くなりますが、ハトシェプスト女王ご本人について!

戦争を好まずに平和外交によってエジプトを繁栄させた素晴らしい女王
壁画や肖像をことごとく削り消され、歴史から抹殺されるほど酷く恨まれた女王
旧約聖書出エジプト記」でモーセナイル川で拾って育てたのが彼女だという説
とにかく彼女のことを知れば知るほどいったいどんな女性だったのか?大変興味をそそられる存在だったので、簡単ですがこんな系図を作ってみました↓

当時のエジプトでは当たり前のことだったようですが、現代なら立派なドロ沼関係ですよね...
父の側室の息子トトメス2世を夫とするも病弱な夫は妾腹の息子トトメス3世を次の王にするよう遺言し早くに亡くなる。トトメス3世がまだ幼かったため以後22年間にわたり共治王を努めたハトシェプスト。やがて有能な側近センムトらの支持を受け、権力と政治的手腕を持った女性ファラオとして君臨するも、成長したトトメス3世に王位を追われてしまいます。

女性が王になれなかった時代に、正当な王としての地位と威厳を示すため、公的な場では男装して顎に髭を付けていた彼女、胸の内には強い野心もあったでしょうが、きっといろんな苦労をされてきたんだろうなぁ、と感じました。

ハトシェプストの名前の意味は「最も高貴なる女性」だそうです
その名にふさわしく、強く賢くたくましい女性だったのではないでしょうか?

いつかそんな彼女の生き方が脚光を浴びて映画化とかされないかなぁ...クレオパトラとはまた違った生き方でおもしろそうじゃない?なんて(^^♪